寒い季節になると手足が冷える、体がだるい、お腹が冷たく感じる――こんな冷え性の症状に悩む人は少なくありません。でも、「冷え性」と一言で言っても、実はその原因や症状にはいくつかのタイプがあることをご存知ですか?
冷え性には大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの特徴や原因が異なるため、改善するには自分のタイプを知ることが大切です。この記事では、冷え性の3タイプと、その特徴や対策をわかりやすく解説します。
まずは、「あなたの冷え性のタイプはどれ?」というチェックリストで、自分に合った対策を見つけていきましょう!
冷え性の3つのタイプとその特徴

冷え性には主に3つのタイプがあり、それぞれ異なる症状と原因を持っています。自分がどのタイプに当てはまるのかを知ることで、効果的な対策を取ることができます。
末端冷え性(手足の冷え)

末端冷え性はよく耳にしますよね
特徴は、手や足の指先が特に冷たくなるタイプです。冬場や冷房の効いた環境では冷えが強まり、場合によってはしびれや痛みを伴うこともあります。夏場でもオフィスなどで冷えを感じやすいのが特徴です。
・血行不良
・運動不足や筋肉量の低下
・ストレスによる自律神経の乱れ
内臓冷え性(お腹の冷え)
内臓冷え性の特徴は、お腹や胃が冷たく感じ、便秘や消化不良などの不調が現れることが多いタイプです。冷たい飲み物や食べ物を摂った後に不快感が出ることもあります。
・冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎ
・ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
・内臓の血流低下
下半身の冷え(腰や太ももの冷え)
下半身の冷えの特徴は、腰や太もも、お尻が冷たく感じるタイプです。むくみや疲労感が伴い、立ち仕事や長時間のデスクワーク後に冷えが強くなることがあります。

疲れが抜けにくい場合も多く、これがけっこう不快!
・血液循環が下半身に届きにくい状態
・長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢
・筋肉の硬直や緊張
あなたの冷え性タイプを診断!簡単チェックリスト
今回、冷え性タイプを診断できるチェックリストをご用意しました。以下の質問に答えて、あなたがどの冷え性タイプに当てはまるかを確認してみてください。
末端冷え性のチェックリスト
- 冬場は手足の指先が氷のように冷たくなることがある。
- 冷房が効いた部屋では手足が冷えてつらい。
- 手足の冷えが強いとしびれを感じることがある。
- 普段から運動不足を感じている。
- ストレスが溜まると体調が悪くなることが多い。
- 手足を温めると、全身がポカポカしてくる。
「はい」の数が3個以上だと、あなたは末端冷え性の可能性が高いです。
内臓冷え性のチェックリスト
- お腹や胃が冷たく感じることが多い。
- 冷たい飲み物や食べ物を摂ると、胃腸が痛くなることがある。
- 便秘や下痢など、消化のトラブルが頻繁に起こる。
- 生野菜よりも煮物やスープの方が体調が良くなる。
- ストレスや睡眠不足で体調を崩しやすい。
- お腹を温めると、体調が良くなるのを感じる。
「はい」の数が3個以上だと、あなたは内臓冷え性の可能性が高いです。
下半身の冷えのチェックリスト
- 腰やお尻、太ももが冷たく感じることが多い。
- 長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事が多い。
- 下半身がむくみやすく、疲れが抜けにくいと感じる。
- 冷えを感じると、腰や背中に違和感を覚えることがある。
- 寝るときに足元を冷やさないよう気をつけている。
- 足や腰を温めると、全身がリラックスできる。
「はい」の数が3個以上だと、あなたは下半身の冷えの可能性が高いです。
冷え性タイプ別の具体的な対策

チェックリストの結果、「はい」が最も多かった項目が、あなたの冷え性タイプです。いかがだったでしょうか?
複数のタイプに当てはまる場合は「複合型」の可能性があります。
それでは、冷え性のタイプをチェックしたら、次はそれぞれのタイプに合った対策を実践していきましょう。ここでは、末端冷え性、内臓冷え性、下半身の冷え、それぞれのタイプに適した改善方法を詳しく解説します。
末端冷え性の対策
手足の血行を改善するために意識したいポイント
・運動を取り入れる
運動不足による血行不良が原因である場合が多いので、軽いストレッチやウォーキングを習慣化しましょう。特に手足の筋肉を動かすことで、血流が良くなります。
・直接温める
湯たんぽやカイロを使って手足を直接温めるのが効果的です。また、靴下の重ね履きで足元を冷やさない工夫をしましょう。
・温かい食べ物を摂る
ショウガやニンニク、唐辛子を使った料理がおすすめです。これらの食材は血行を促進し、冷えの改善に役立ちます。
内臓冷え性の対策
お腹を温め、胃腸の機能を整える習慣を作る
・温かい飲み物を選ぶ
冷たい飲み物ではなく、白湯や生姜湯、ハーブティーなどを飲む習慣をつけましょう。特に朝一番の白湯は、内臓を温めるのに効果的です。
・腹巻きやお腹を温めるグッズを活用
腹巻きや貼るカイロでお腹を冷やさないようにすると、内臓の血流が改善されます。
・温かい料理を取り入れる
冷たいサラダよりも温野菜やスープ、煮物などを積極的に摂りましょう。特にカボチャや大根など、体を温める食材が効果的です。
下半身の冷えの対策
腰や太ももを冷やさないための習慣づくり
・血流を促進する運動
デスクワークや長時間立ち仕事の人は、1時間に1回立ち上がって体を動かしましょう。スクワットや足首回しなど、簡単にできるエクササイズが効果的です。
・下半身を温める
レッグウォーマーや電気毛布を使って下半身を重点的に温めましょう。就寝中も足元を冷やさないように布団やブランケットを活用してください。
・適度なマッサージ
足のむくみや血流改善には、入浴後のマッサージがおすすめです。足の裏から太ももに向かって軽く揉みほぐすことで、血流が良くなります。
複合型冷え性の対策
複数のタイプが重なる場合の冷えとり
複合型冷え性の方は、冷えを感じる部位ごとに異なるアプローチを組み合わせることが大切です。
・優先順位をつける
もっとも不快感を感じる部分から対策を始めましょう。例えば、「手足の冷えがつらい」場合は、まず末端冷え性の対策を優先します。
・総合的な改善を意識
食事、運動、入浴など、生活全体を通じてバランスよく冷えを改善する方法を取り入れます。
日常生活に無理なく取り入れて冷え性を改善!
冷え性の改善は、毎日の小さな工夫の積み重ねが大切です。今回ご紹介した対策を少しずつ取り入れることで、体がポカポカと温まり、冷えに負けない生活を送れるようになるでしょう!まずはできることから始めてみてくださいね。